みなさんこんにちは。FPの栗本です。
先週末に発行された、滋賀リビング新聞紙の1面に掲載されました。(ネットでは内容を見ていただくことはできません)
今回のテーマは「住宅購入時にチェックしておきたいこと」。
「年代別に気をつけたいチェックポイントなどをお話ください」ということで、
1月中旬ごろに取材をお受けしたものです。
滋賀県内の南部地域限定のフリーペーパーですから、目にされた方は限られていると思いますので、
このときのお話を少しかいつまんでご紹介したいと思います。
まず今回の取材の背景として、滋賀県内に新築分譲マンションが大量に建設されていることと、
住宅ローンの低金利状態が続いていることがあげられます。
それに加え、今年の税制改正で「住宅購入資金の援助を受けた場合の贈与税の非課税枠」
の拡大が予定されてますので、購入を後押しする材料がいろいろ揃っていると言えるわけですよね。
そもそも、私がよく言っている「住宅購入のチェックポイント」は大きく4つあります。
- 人生設計の中での住宅の位置づけを考えること
- 「物件価格=支払うお金」とは違う。諸経費や住宅ローンの金利負担を考慮すること
- 「借りられる金額=返せる金額」とは違う。今後のライフイベントはもちろん、修繕費や固定資産税などのコストもしっかり考えること
- 自分が住宅に求めるポイントを理解して、優良な物件を選ぶこと
さて、その中でも特に最近は「低金利」を購入の理由にあげるケースが多いようです。
家を買う時際には「住宅ローン」という借金を背負うことがほとんどですから、
「低金利」が有利であることは間違いありません。
・・・が、そのことは「買い時である」こととイコールではないと思います。
そもそも、私たちは「金利の支払いも含めた総支払い額」を予算として考えますので、
金利が低いことは、「同じ予算でも、もう少し高い物件が買える」というだけの話。
やはり基本は「将来のライフプランを意識した上で、支払える金額の範囲内でプランを立てる」ということに尽きます。
とはいえ、「夢」ともいえるマイホーム購入の際に、そんな冷静に考えられないことも事実。
記事の中にも「家は『緻密に考えて衝動買い』する人が多いんです。買いたい気持ちが高まっていると、購入を勧める声が心地よく聞こえて・・」
という私の言葉が書かれてますが、本当にそうなんですよね。
ちなみに、この『 』内の言葉は、
「緻密に考えるにも関わらず、最後は衝動買い」っていう意味で言いました。
今回は、記者の方がとても上手に話をまとめてくださいましたが、
雑誌や新聞の記事に掲載される場合、スペースの関係で言葉足らずになってしまったり、意図がうまく伝わらないことはよくあります。
話を戻しますと、
日頃のお買い物では「10円でも安いところで・・」と考えている方でも、
家を買う時には「まあ、10万円ぐらいだったら付けてもらおうか」というように、気持ちがとても大きくなってしまいます。
っていうか、金銭感覚がズレてしまうものです。
「こうなってしまうことを防ぎましょう」というのは簡単なんですが、そこまでは無理としても「そういう傾向があるんだ・・」ということを意識するだけで、少しは冷静になれるきっかけになるのではないでしょうか。
いずれにしましても、30年とか35年のローンを組むことが多いわけで、
その間に、自分の状況がどう変わっていくかなんて予測不可能。正確な未来なんて誰にもわかりません。
なので最後は「いかに”ゆとり”をもたせた計画を立てるか」と「イザという時の逃げ道を考えておく」
ことが大事になるのかなって思います。
「ゆとり」というのは、そのままの意味で、予算ギリギリで行動をしないということですし、
「イザという時の逃げ道」というのは、住宅ローンの返済がいよいよ無理になってきた時に
「家を売るつもり」なのか「貸すつもり」のか、「いったん実家に身を寄せる」のか「賃貸に住む」のか。
そういう可能性を意識しておくという意味。
切羽詰った状況になってからでは、自分自身のことを冷静に判断するのは難しいですけど、
危機が訪れる前から「自分が相談を受けたらどうするか?」というつもりで考えておくと、
現実的な解決策が思い浮かぶ可能性が高いのでは?
それを忘れないようにしておきましょう。
そこまで考えておけば、あとは「感情に従って衝動買い」してもらっても誰も文句は言いません(笑)




