養老保険・学資保険とは?
養老保険のしくみ
養老保険と学資保険は、そもそも同じ仕組みの商品です。
いずれも「生死混合保険」というもので、「保険期間中に亡くなった時の保障」と、「生きて満期を迎えたときの積立」が同時にできるものだと考えてください。
一番シンプルな養老保険で説明しましょう。
養老保険に加入するときは、まず保険期間と保障額を決めます。
保障額というのは、「保険期間中に死んだ場合に支払われる金額」のことですが、これはそのまま「無事に生きて保険期間が終了すればあなた自身が受取れる金額」でもあり、これを「満期保険金」と言います。
例えば、「保険期間10年、保障額(=満期保険金)100万円」の養老保険に加入したとすると、「10年の間に死んだら、受取人に対して100万円が支払われて保険契約は終了」となりますし、「10年後に生きていたら、あなたが(別の人を指名してもかまいませんが)100万円を受取って保険契約は終了」ということになります。
実に単純明快ですね。
この形の保険、この10年間に支払う保険料の総額が、受取る100万円より多ければ「損」したことになって、100万円より少なければ「得」したことになるって思いませんか?
実はこう考える方が多いのですし、気持ちはとてもよくわかるのですが、これは完全な誤解です。
だって、「10年間の死亡保障」がついているわけなんですから、そこに相当する保険料というのももちろん負担しないといけないはずですよね。
確かに一昔前は、支払った保険料の合計額よりかなり多くの満期保険金を受取れるものもありましたが、あれは世の中の金利が高いことを背景に保険会社がそれだけの利息をつけてくれたからであって、当時の養老保険でももちろんこの保障料は徴収されていたわけです。
貯蓄機能がついているとはいえ、あくまでも「保険」であることをお忘れなく。
学資保険のしくみ
では、同じように学資保険を考えてみましょう。
学資保険は「子供の教育費の準備目的で加入する貯蓄タイプの保険」というのが一般的な説明で、契約時には保険期間と満期保険金の額を決めることになります。
保険期間については「子供の年齢」を基準に決めますが、多くの場合、教育費が一番かかるであろう大学進学時(つまり18歳)に合わせるようです。
そして、満期保険金の額は、保険期間が終了する時に受取れる金額ですから、大学や専門学校に行く際にかかる一時金の目安として100~ ;200万円程度にすることが多いようです。
では、生まれてすぐ(つまり0歳)の子供のために「18歳満期で、満期保険金100万円」の学資保険に加入するということは、すなわち「保険期間18年間、保障額=満期保険金100万円」の養老保険に入ったのと同じことですよね?
ということは「死亡時の保障」もついているというわけですが、誰が死亡した時に保障されるのかといいますと、「契約者」もしくは「被保険者」ということになります。(このあたりの細かい条件は保険会社によっても違いますので、ここでは割愛いたします)
学資保険の「契約者」はたいていの場合、親となりますので、親が死んだ場合に保障されるということです。
学資保険では「契約者である親が死亡した時には、その後の保険料払い込みは免除されるが、満期保険金は契約どおり支払われる」という説明をよく聞きますが、これは、言い方を変えると「契約者である親が死亡した時には保険金を支払います。ただし、その保険金を受取っていただくのは満期時になります」ということなんですよ。
こう考えると、「貯蓄ではなく保険なんだなあ」という当たり前のことがよくわかると思いませんか?
もちろん、被保険者である子供さんが死亡した場合にも保険金が支払われますが、このあたりも商品によって随分違うようですし、そもそも契約する際にあまり重視しないのではないかと思います。
それでも、商品によっては「子供が死亡したら1,000万円」などという高額な保障がついているものがありますけど、子供に対して高額な保障をつけるという意味は(普通は)ないはずですので、これは必要ないですよね。
しかも、それに対する保険料はきっちりと支払ってるわけですから、とても無駄な出費だと思いませんか?
保険会社にとってみれば「子供向け養老保険」といっても売れないので、「学資保険」という名前にしているんじゃないかなって考えてしまいます。
学資保険の活用方法
じゃあ、「学資保険は無駄だから必要ないのか?」と聞かれると、実はそうとも言い切れないのです。
私自身が考える学資保険の一番のメリットは、「貯金が苦手な人でも確実に貯められる」という点です。
これは結構大きいですよ。
運用の効率を考えると、保険以外の金融商品を使って積み立てていくことは有効ですが、途中で積立が滞ってしまったり、つい目先の必要性にかられて積み立てたお金を取り崩してしまう、ということは想像以上によくある話なのです。
その点、保険料であれば、支払が滞れば保険会社から通知が来ますし、担当者からの連絡もあったりします。
また、ちょっとお金が必要になったとしても、簡単には引き出しできないですから思いとどまる可能性が高く、結果として確実にお金が貯まっていくわけです。
そして、当然のことながら「保障機能」がついているわけですから、親の死亡保障を併せて考えるというのであれば、学資保険も有効な手段のひとつと考えられるでしょう。
逆に、親の死亡保障親自身の保険で賄っているのであれば、学資保険の有益性は、上記の“強制積立機能”だけだと思います。
最後になりましたが、学資保険では「満期保険金を受取るタイミング」が問題になることがあります。
もしあなたが「18歳満期の学資保険」に入ってるとした場合、その満期保険金をいつ受取れるのかということはご存知ですか?
大学や専門学校に進学する際の学費として考えているのであれば、そのお金は入学前に必要なはずですから、遅くとも「高校3年生の1月か2月ぐらい」には受取っておきたいですよね。
でも、契約内容によっては、実際に支払われるのが「大学に入学した後」になってしまうことがしばしばです。今一度、ご自身の契約内容をご確認ください。
また、今後検討される方は、契約前にしっかりと確認してくださいね。
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